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リミックスアルバム「Yellow Submarine Songtrack / イエローサブマリン~ソングトラック」

1999年9月30日発売。ビートルズ初のリミックスアルバム。
 いちおう「青少年のための~」と銘打ってるので簡単に説明すると、音をはっきりくっきりさせるのがリマスター。音の定位とかにまで踏み込むのがリミックス。
 リミックスが行われると、右寄りに聞こえていたリードギターが左寄りになったり、真ん中でごちゃごちゃしていたブラスが左右に広がった感じになったりする。ということは「リミックス盤」は割と曲のイメージが変わるということであり、ビートルズのように古いファンが多いアーティストの場合はやりにくいわけだ。

 そこで選ばれたのが、オリジナルアルバムの中で最も存在感の薄い『Yellow Submarine』。しかもアルバムそのままではなくて、映画で使われたビートルズの曲を収録した「ソングトラック」として編集したのである(よって、オリジナルアルバムのほうには収録されていないビートルズナンバーも多く収録されている)。これなら古いファンの抵抗も少なかっただろう。

 ちなみにワタクシはこのリミックスを肯定する派。「Elenor Rigby」とか「Nowhere Man」とか、オリジナルのステレオ盤はヘッドホンでは聴きにくかったのを、かなり自然な音に整理している。感激もの。
 初心者にも安心してお勧めできる。デジタル・ネイティブ世代は音楽をイヤホンかヘッドホンで聴くのが当たり前なので、なおさら。
 「この調子で全アルバムをリミックスしてくれたらいいのに」と心の底から思ったが、まさかこのあと『Sgt. Pepper's』のリミックス盤発売まで18年も間が空くとは・・・

【ワタクシが持っている盤】
1999年版のCD、1999年版のアナログLP(イエロー・ヴァイナル盤)

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