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4thアルバム「Led Zeppelin IV」

 

1971年11月8日発売。ツェッペリンの最高傑作アルバムは何か、の問いにはファンそれぞれに答えがあるだろうが、初心者がまず聴くべきアルバムはどれか、と言われればこの「IV」がまず挙がると思われる。「I」と同じくエレクトリックでハードな楽曲とアコースティックで穏やかな楽曲のバランスが良く、しかも「I」よりも格段にクオリティが高い。ツェッペリンが到達した最初の頂点がこのアルバムといえるだろう。
 そして、70年代ロックのアンセムともいえる大名曲「天国への階段 Stairway to Heaven」が収録されていることも、このアルバムを特別にしている。アナログ盤でのA面最後がこの曲なのだが、ここまでの流れがすごい。絶対に、A面最初から通して聴き、この曲に至るべき。A面の4曲だけでアルバム一枚分の重量がある。これまでのツェッペリンのみごとな集大成。
 アナログではここで片面が終わるので小休憩なんだが、CDでは、「天国への階段」がおわったら続いて「ミスティ・マウンテン・ホップ」が始まってしまう。これがこのアルバムをCDで聴くときの欠点。このアルバムのB面は、これ以降のツェッペリンの展開を予感させる楽曲群であり、もはや違う次元に足を踏み込んでいる。A面が「本来の4枚目のアルバム」だとすれば、B面はもはや「4.5枚目」。これはこれで1枚のアルバム。僕は、このアルバムを聴くときは4曲目と5曲目の間に小休止を置いて気持ちを切り替えないと、後半4曲の重みに負けてしまうぐらいである。
 ラストの「レヴィー・ブレイク」はいつまででも聴いていたい、永遠に続いてほしい究極のリフの上にプラントの唯一無二のメロディーラインが乗っかる、という、後期ツェッペリンの必殺パターンがすでに出来上がっている。
 聴き終わったときには、2枚組を聴き終わったような充実感がある。初めてこのアルバムを聴いたときの、「なんかとんでもないものを聴いた」という感覚は今も残っている。ロックファンなのにまだ聴いたことがないなどという人は、一刻も早く聴くべき。

収録曲
A-1 ブラック・ドッグ - Black Dog
A-2 ロックン・ロール - Rock and Roll
A-3 限りなき戦い - The Battle of Evermore
A-3 天国への階段 - Stairway to Heaven
B-1 ミスティ・マウンテン・ホップ - Misty Mountain Hop
B-2 フォア・スティックス - Four Sticks
B-3 カリフォルニア - Going to California
B-4 レヴィー・ブレイク - When the Levee Breaks

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